リーダーやマネージャーに必要な要素

リーダー
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「必要な要素を何故知っておかなければならないのか」

企業様からお受けするご相談には、リーダーやマネージャーに関するお悩が多くあります。

著名な人事コンサルタントの方の話によると、人事の仕事における6項目(採用、育成、配置、評価、報酬、代謝)の中で、
採用後の育成労力の軽減などを考慮すると、入口である「採用」が最も重要であるとされています。

私もこの考え方に賛同しており、
これと同様に、リーダーやマネージャーには“要素”を既に持ち合わせている方を任命する事が重要であると考えております。

しかし、社内の様々な事情により、任命をするのではなく、研修などを通じて、育成を中心に行わざるを得ない企業様も、実際には多いかと思います。

その場合においても、必要な要素を育成するという点で、
リーダーやマネージャーに必要な要素を理解しておく必要がありますし、現在リーダーやマネージャーの立場でおられる方においても、
自身や後進の育成の為に、必要な要素を理解しておいた方が、有益であると考えます。

「3要素のうちの6割は熱量」

古代ギリシャの哲学者、アリストテレスが、説得力の構成要素を残しています。

「エトス」(信頼、倫理観) 「パトス」(感情、熱量) 「ロゴス」(論理、科学的)

人を惹き付け動かすには
“倫理”と“熱量”と“論理”を備える事が必要としています。

私は様々な組織のリーダーやマネージャーの方達を見てきた経験から、この中でも「パトス」(熱量)は絶対条件だと思っております。

どんなに倫理観や、論理的思考が備わった方でも、
熱量をあまり持たない方が、人の感情に火をつけて、多くのメンバーを引っ張っていく姿を私は見た事がありません。

逆に、熱量だけで引っ張っていくリーダーやマネージャーの方は、今まで何度も見てきています。
ただし、一定の論理的思考が備わっていないと、
チームメンバーから質問などを受けた際に、明確な理由などが説明できず、「とにかく頑張ろう!」「気合いを入れて!」といったような、
精神論だけの答えとなってしまう為、熱量だけで人を引っ張っていくには、限界がある事は確かです。

また、どんなに熱量と論理が備わっていたとしても、倫理観がなければ言っている事とやっている事に不一致が生じてしまったり、

例えばですが、熱量もあり、論理的に語ってくれるリーダーが無意識に「ハラスメント」を繰り返している姿を想像して頂ければ、倫理観の備えがなぜ必要であるかは、想像して頂けると思います。

以上の事から、私はリーダーやマネージャーに必要な要素を割合でいうと、
熱量6、倫理観2、論理2といった、熱量は必須でありながらも、倫理と論理の兼ね備えが、リーダーやマネージャーに、必要な要素だと考えております。

「タイプ別、適したタイプの人材とは」

我々HR(ヒューマン リソース)業界では、組織の人材育成等々を語る際に、人材の5つのタイプの話がよく出てきます。
このタイプ別は、新 将命さんの著書『経営の教科書』で、ビジネスパーソンを5つのタイプに分類している事が基になっているようです。

組織には「自然型」「可燃型」「不燃型」「消火型」「点火型」の人材がいます。

「自然型」は自ら火をつけて燃えるタイプ。
自ら動機付けを行い、周りに影響される事なく、熱量を保ちます。
私の経験では、このタイプの方は、トップリーダーには向いておりますが、組織の中でリーダーの方針ではない方向へつき進む方がいらっしゃいますので、マネージャーには向かないかもしれません。
個としては素晴らしいですし、ロールモデル(手本)となる事は多いですが、個が強く、人にやや無関心な面を持っている方が多いようにも感じています。

「可燃型」は人につけられると燃えるタイプ。
組織においては、このタイプが一番多いとされており、一般的には7割がこの可燃型タイプであると言われております。
私の経験からも、優れたリーダーやマネージャーの動機付け一つで燃える方が、かなりの割合を占めていると感じておりますし、
着火された事によって、その後にモチベーション高く活躍する姿や、
そのまま次のリーダーやマネージャーになっていく姿を、数多く見て来ました。

「不燃型」は自らも他者からも火がつかず燃えないタイプ。
残念ながら、こういった方もいらっしゃいますが、組織には様々なタイプの方がいて当たり前ですし、一定の人数がいる組織においては、こういった方がいる事で助かる、適切なポジションがある事も確かです。

「消火型」は火を消して回るタイプ。
非常に残念ではありますが、周囲のやる気を鎮火してまわるタイプの方が、ごく稀にいる事があります。
こういった方は要注意ですが、組織には消火型の方もいるという事を理解しておく事で、対処の方法が変わってきます。

「点火型」は人に火をつけるタイプ。
まさにリーダーやマネージャーにうってつけのタイプです。
別の記事で書かせて頂きますが、近年注目されている組織のエンゲージメント(愛社精神・思い入れ)向上においても、大抵の組織には必ず存在しているこのタイプの方は、欠かす事ができません。

「点火型」タイプの方にリーダー・マネージャーを任せ、更には研修などで育成を行い、
組織に一番多い「可燃型」の方を巻き込んで、火をつけてまわってもらう事が理想です。

任命や育成などにおいて、このタイプ別を知っておく事で役立つ事はもちろん、
自身が既にリーダーやマネージャー職であっても、タイプ別が存在している事を理解しておく事によって、この方は不燃型だから…
といったように、仲間とのコミニュケーションの取り方が一律ではなく、タイプ別によってコミニュケーションを取れるようになりますので、育成や自身のストレスケアにも役立ちます。

「まとめ」

どんなにテクノロジーが進化しても、半世紀、いや、その先も「ヒト」が、事業の永続と発展に影響する事は、変わらないと思います。

中でも組織の意思決定に大きく関わり、メンバーを率いてミッションを完遂させる、リーダーやマネージャーの役割はとても重要です。

ここに記した事が、貴社のリーダーやマネージャー職の任命及び育成の、お役に立るような事があれば、嬉しく思います。

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