off-jt「研修」によって、なぜ人材が育たないのか?〜理解する事を理解する方法〜

組織

研修には、職場での実践を通じて業務知識を身につけるojt(On-the-Job Training)と、
外部の講師を招いて行う企業内集合研修や外部セミナーなどへ参加するoff-jt(Off-The-Job Training)があります。

リーダー研修、ハラスメント研修、キャリアアップ研修など、
世の中には様々なoff-jt「研修」が存在していますが、経営者の方や、受講した個人様の中には、それほどの成果を感じられないという方が多いのではないでしょうか。

例えば外部講師を招き、
リーダー研修を100時間も行えば、優れたリーダーが誕生しそうなものですが、残念ながら現実はそうではありません。

これには当然、理由があります。

研修は刺激を与えるものであって「動機付けのひとつ」に過ぎず、その刺激によって本人がその後どう考え、行動するのかが枢要となります。

研修を受ける方は「自分が成長するヒントを与えられている」という事を自覚し、研修を受ければ自然に成長できるものではない事を知っておく必要があります。

そして、これらの事も含め、言葉としてインパクトがあるので、敢えて使わせていただくと「理解する事を理解する」ことが大切となり、
読んで字の如く理(ことわり)を解する(かいする)事となります。

理解する事を理解する

“理解”には、学術的理解と経験的理解があります。
この2つの理解を用いて①〜③の段階を踏む事により、人は“真に”理解する事となります。

①頭の中の情報量を増やす(学術的理解)

研修などによって、様々な理論などを知り、記憶する事によって、頭の中の情報量が増えます。
この時点で理解をした事とはなりますが、これは理解のほんの一部でしかありません。
言葉にすると「浅い理解」の段階となります。

②記憶した事をアウトプットする(経験的理解)

①で知った理論や考え方などを人に説明してみます。
トーク・スルー(talk through)とも言いますが、人に話す事で、思考が整理されたりなどの効果があります。
この行為によって、しっかりと説明できた時、この経験が、自身の理解を更に深めてくれる事となります。

③実際の日常業務で活用する(学術的理解、経験的理解)

単に情報量を増やしたり、人に説明をするだけではなく、それを実際の日常業務で活用する事が要となります。
活用する際には、情報と情報をつなげてみたり、修正をしてみたりなど、シチュエーションに応じてカスタマイズを行う事が多くなります。
このカスタマイズする行為によって、物事の本質が見えてきたり、視座が変わってきたりなど、一つひとつの物事を深く理解する事となります。
※インプットしたものは、アウトプットする事が大切

まとめ

研修だけで人は育ちませんが、研修は刺激や気づきを与えてくれるものとなります。
成長意欲への動機付けとなりますので、研修はとても大切です。

研修を実施しただけで人は育たない事。研修を受けただけでは自身が成長できない事。
研修を受けてもらう側と受ける側が、互いにこの事を認知した上で、
理解には、学術的理解と経験的理解があり、①〜③の段階を踏む事で真の理解となる。

これらの事を考慮しておくことで、研修が活きたものとなり、育成と成長の成果を得られる事となります。

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